百万回生きた猫

 確か有名な絵本に表題のような作品があったと思いますが、猫を飼っていると、フィクションではなく現実のことのように思われる体験が少なくありません。と申しますのは、あくまで主観なので、客観的な証明や証拠があるわけではありませんが、うちにいる猫の過半数は以前に飼っていた猫の生まれ変わりのような気がします。自分の中では気がするどころではなく、確信があります。ただあくまで確信なので、人に説いて聞かせるような話ではありませんが。

 昔ジョルジュという名前の白猫がいたのですが、5歳くらいで若死にしてしまいました。その猫の特技というか趣味はカーテンレールの上から床に寝転んでいる飼い主のお腹めがけてダイブすることでした。いくら小柄な猫と言っても2メートルも上からダイビングされれば、それなりの衝撃もあり、いつ何時やられるかしれないので、戦々恐々としていたのを覚えています。

 そのジョルジュの臨終のときのことです。息を引き取った直後に、ほかの猫がカーテンレールから私めがけてダイビングしてきたのです。この猫はカーテンレールからの決死のダイブをそれまでしたことは一度もなかったのに。まるで、死んだジョルジュが飼い主に何か知らせを持ってきたような気がしました。

 下の写真の猫は現ジョルジュです。この猫との縁も不思議で埼玉のある猫カフェ兼ブリーダーをされたいる方のところで猫を譲ってもらいに出向いた折に、いきなり外に脱走してきた猫で、脱走癖のある猫で、その猫カフェのご主人は手を焼いていまして、私に引き取ってもらえないかとちょうど脱走の現場で提案された結果、うちの猫になったといういわれがあるのです。

 理性では合理的な説明や根拠は示せませんが、猫やその他の生き物に関しては、何か第六感のようなもので納得しています。

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